量子力学と仏教が示す「宇宙はホログラム」という真実

量子力学の最先端の知見と仏教の深い洞察が交差する非常に興味深いテーマです。


1. 高次元の視点と「M理論」

この世界の物理的に説明のつかない現象を理解するためには、「次元」という概念が鍵となります。「ひも理論」を発展・統合した「M理論」では、この世界は11次元であると定義されています。私は、釈迦が説いた世界観は、このうちの「10次元」に近いのではないかと考えています。

2. ヘルメス主義と「全は一、一は全」

神秘主義の一つである「ヘルメス主義」には、「マクロコスモス(大宇宙)」と「ミクロコスモス(小宇宙=人間)」は対応しているという考え方があります。宇宙の構造や法則は人間内部にも反映されており、全体は部分に宿るという「ホロニック」な視点です。「上のごとく、下もまた然り」という鏡のような関係性は、仏教の思想とも深く通じるものがあります。

3. 「縁起」:独立して存在するものは何一つない

仏教の根幹にある「縁起(えんぎ)」とは、すべての物事が因果関係によって生じ、何一つとして独立して存在するものはないという考え方です。

例えば、一つの「眼鏡」を説明しようとすれば、それを作るための石油、掘り出す人の人生、考案した人のストーリーなど、無数の要素が関わっていることがわかります。これら全ての関係性(縁)があって初めて「眼鏡」という現象が成立しているのであり、眼鏡そのものに独立した不変の実態があるわけではありません。

自分自身についても同様です。自分のことを詳しく説明しようとするほど、出身地、両親、好きな食べ物など、「自分以外の外側の情報」を語ることになります。つまり「自分」とは、自分以外のあらゆるものとの関係性によって形作られた影のような存在なのです。

4. 宇宙の実態と「中論」

宇宙そのものも、ビッグバンという原因から始まり、時間や空間、物理法則が絡み合って存在する「縁起」の産物です。龍樹(ナーガールジュナ)の「中論」では、宇宙は「仮に存在しているが、固定された実態はない」と説かれます。あるとも言えず、ないとも言えない。真実はその中間にあるという考え方です。

これは現代の「シミュレーション仮説」や「ホログラム理論」に非常に近いものです。私たちが現実だと思っている世界は、一時的な因果のパターンが投影されている「仮の姿」に過ぎないのかもしれません。

5. 量子論と「唯識」の共通点

量子力学における「観測問題(観測するまで状態が確定しない)」は、仏教の「唯識(ゆいしき)」という思想と驚くほど一致しています。唯識とは、「世界は心の投影であり、すべては心が作り出している」という教えです。

量子論がニュートン的な機械論的宇宙観を否定したように、絶対的な現実は存在せず、観測者の意識が世界の在り方を左右しています。

結論:宇宙が見る夢

科学的にも精神的にも、宇宙は固定された実態を持つものではなさそうです。私たちが認知しているこの世界は、一時的な条件が揃った時に現れる「幻」のような現象。

私が出した一つの答え、それは「この世界は、宇宙が見ている夢である」ということです。


YouTube URL: https://www.youtube.com/watch?v=NoESmbZCmFw

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